#018 気になるTech & Geospatial雑談 - 2026.08.13 🎧
Kiro Crew, GeoSQL, DuckDB STAC extension, Geospatial Power Pack for Kiro, AWS Heroes Summit 2026, Universal Audio Volt 276, 世界一流エンジニアの思考法, Rokid, Weave, CNG Japan
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Topics 🔎 :
Kiro Crew, GeoSQL, DuckDB STAC extension, Geospatial Power Pack for Kiro, AWS Heroes Summit 2026, Universal Audio Volt 276, 世界一流エンジニアの思考法, Rokid, Weave, CNG Japan
オープニング
こんにちは、Kirimotoです。「気になるTech & Geospatial 雑談」の第18回目です。この配信では、世界のGeospatialやテクノロジーのトレンドを追いかけつつ、日々使っているツールや個人的に「これは!」と思った話題について自由に語っていきます。
今回は、STACをSQLで検索できるDuckDB STAC extension、APIキー不要の無料ベクタータイルサーバーMaptoolkit.org、地図をエージェントのループに組み込むGeoSQL、Kiroを地理空間ワークスペースに変えるGeospatial Power Packを紹介。TechではKiro Agent HarnessとKiro Crewに注目しました。後半は収録機材のVolt 276とRODE NT2000、本『世界一流エンジニアの思考法』、Weaveなど好きな3バンドを。シアトルのAWS Heroes Summitでは時差の中でも日常の自動化が効いた話や、スーパーポテトにインスパイアされたレトロゲーム店でハドソンの話になった出来事もお話ししました。
気になるGeospatial
DuckDB STAC extension — STACカタログをSQLで検索・読み込みできるDuckDBコミュニティ拡張
SpatioTemporal Asset Catalog(STAC)のデータをSQLで読み込むためのDuckDBコミュニティ拡張。ahuarte47氏が開発している。提供するテーブル関数は2つで、STAC_ReadはURLまたはJSONファイルからSTACカタログの内容を読み込みテーブルとして返し、STAC_SearchはSTAC APIのItem Searchエンドポイントを使って条件に一致するアイテムをテーブルとして返す。あわせてSTAC_ASSET・STAC_BBOX・STAC_LINKの3つのカスタム型を追加し、GeoParquet STAC仕様に沿った形でSTACカタログをリレーショナルなテーブルとして扱える。実装はC++で、ビルドにはC++17対応コンパイラが必要。ライセンスはMIT。同じ作者はラスタファイルをSQLで読み書きするduckdb-raster、PDALベースで点群を扱うduckdb-pdal、EUROSTATのデータを読むduckdb-eurostatなどのDuckDB拡張も公開している。衛星画像などの地球観測データを探すためのSTACメタデータの検索・絞り込みを、DuckDBのSQLから直接行えるようにする拡張。
https://duckdb.org/community_extensions/extensions/stac.html
https://www.linkedin.com/posts/alvarohuarte_duckdb-opensource-sql-share-7490747901816635393-0UqU/
Maptoolkit.org — サインアップもAPIキーも不要な無料ベクタータイルサーバー
OpenStreetMapをベースにした世界向けの無料ベクタータイルサービスで、Toursprung GmbHが提供するMaptoolkit Enterpriseの姉妹サービス。サインアップ・APIキー・cookie不要で利用でき、固定の月間リクエスト上限はないがfair-useに基づくレート制限がある。ベクタータイル・MapLibre向けstyle JSON・glyphs・spritesを配信し、Summer・Winter・Street・Light・Dark・Hiking・Cyclingの7スタイルと3D版、13言語のラベルに対応する。全球のヒルシェード・等高線・水深・3D地形も提供し、最大ズーム15、OSM由来データは週次更新。Community Licenseでは非商用利用や非商用OSSに加え、年間総収入100万ユーロ未満かつ10 FTE未満の小規模商用利用も無料。一方、一括ダウンロード・スクレイピング・オフラインタイル生成・再配布などは禁止され、MaptoolkitとOpenStreetMapのクレジット表示が必要。
https://www.maptoolkit.org/
GeoSQL — エージェントのループに地図を組み込むClaude / Codex向けスキル
Claude・Codex・GitHub Copilotに導入して使う地理空間解析のスキルで、Volodymyr Bilonenko氏が開発しMITライセンスで公開している。自然言語の質問から空間SQLを書き、結果を地図としてレンダリングし、その地図をエージェント自身が確認して問題があればSQLを修正・再実行する「Map-in-the-loop」が特徴。対応するデータベースはPostGIS・BigQuery・Snowflake・Wherobotsで、GeoSQL自体に専用SaaSアカウントは不要。Dekartもローカルまたはセルフホストできる。処理はメタデータ探索から始まり、BigQueryではdry-runでスキャン量を見積もり、既定の10GiBを超える場合はbboxやフィルタを調整する。ポリゴンの総面積や線の総延長によるサニティチェックも行う。結果はDekartを介してKepler.glベースの地図に描画され、境界の取り違えや重複Geometryなどを視覚的に検証する。付属の評価では8個のassertionすべてを通過し、作者はMap-in-the-loopにより性能が4倍になったと報告している。
Geospatial Power Pack for Kiro — 地理空間のデータ探索・処理・GeoAIを1つの自然言語インターフェースに集約
AWSのエージェント型開発環境Kiroを地理空間ワークスペースに変えるPower Packで、AWS Public SectorブログでTaylor Teske氏とChris Stoner氏が紹介した。中心のkiro-geospatialがハブとなり、リソースカタログや認証情報管理、ドメインスキル、ガイド付きワークフローを提供する。全体は21パッケージで、うち19がMCPサーバー。必要なものだけをuvxで個別に実行できる。ツール数はブログ公開時の46から、現在のGitHubでは56に増えている。データアクセスと処理・計算の分断を解消しつつ、埋め込みやセグメンテーション、セマンティック検索などのGeoAIも統合する設計。Sentinel-2はEarth Search STAC APIから検索でき、LGND Clay v1.5の公開済み埋め込みも利用できる。Esri User ConferenceではEsriのMCPサーバーと同じKiro環境で併用するデモも行われた。
気になるTech & ニュース
Kiro Agent Harness — IDE・CLI・Web・iOSのエージェント実装を1つの共通ハーネスに統合
Kiroの公式ブログ「One agent, every surface: how we built the Kiro agent harness」で2026年8月3日に公開された、エージェントのオーケストレーション層を統合した取り組み。これまでIDE・CLI・Webで個別に実装されていたAgent Harnessを、共通のKiro Agent Harnessに統合した。Agent Harnessは各クライアントに組み込むライブラリではなくスタンドアロンのサーバープロセスとして動作し、クライアントとの境界にはAgent Client Protocol(ACP)を採用。ローカルではstdio、WebやiOSなどのリモートクライアントでは独自のWebSocket transportを利用する。これによりAgent Harness側の機能を一度実装すれば、多くの場合クライアント側を変更せず各サーフェスへ展開でき、仕様駆動開発・カスタムエージェント・フックなどを共通の設定と挙動で利用できる。権限管理もCedarを使ったケイパビリティベースの統一モデルに刷新された。対応するサーフェスはKiro IDE 1.0、Kiro CLI v3(アーリーアクセス)、Kiro on the web(プレビュー)、Kiro for iOS(プレビュー)。
Kiro Crew — セッションを跨いで記憶し、ユーザー不在時もエージェントの作業を継続するオープンソースのワークスペース
セッションを跨いでコンテキストを保持し、エージェントの作業を自動化・調整するオープンソースの開発ワークスペース。メモリ・レッスン・スキルをセッション間で引き継ぎ、ユーザーからの訂正を継続的に効く教訓に変え、繰り返しのワークフローを再利用可能なスキルに変換する。cronスケジュール・webhookトリガー・ハートビートモニターによってユーザーが不在のときもタスクを実行でき、長時間実行するタスクのチェックポイントや検証・再試行にも対応する。セキュリティはOSレベルのサンドボックス、コマンド制限、入力検証、機密パス保護、認証情報のマスキング、監査ログなど多層の防御を備える。インターフェースはデスクトップアプリ・Webダッシュボード・CLIがあり、Slack・Discord・Telegramなどとも統合できる。アプリケーション本体はApache 2.0のオープンソースで無料だが、利用にはKiroアカウントとKiroプランが必要で、エージェントの推論処理は既存のKiroプランの利用量として計上される。
気になるイベント
Ginza.js#11 @ 東京 (8/17)
PyCon JP 2026 @ 広島 (8/21 – 22)
第49回 JAWS-UG札幌勉強会 in 旭川 (8/22)
ゆるWeb勉強会@札幌 #31 (8/22)
CNG Japan @ 横浜 (8/24)
アクセンチュアのセキュリティエンジニアに聞く!AI時代におけるサイバーセキュリティのリアル @ オンライン (8/25)
AWS Amplify 事例紹介 - Amplify Boost Up #11 @ オンライン (8/25)
それ、本当にClaude Codeじゃないとダメ?より安全でラクに使えるCowork公開デモ @ オンライン (8/26)
気になるツール & ガジェット
Universal Audio Volt 276 & RODE NT2000
概要
Volt 276は24bit/192kHz対応の2イン2アウトUSBオーディオインターフェイス。UA 610譲りのビンテージマイクプリモードと1176系のアナログ76コンプを搭載し、手軽に音のキャラクターを作れます。RODE NT2000は大口径デュアル1インチのコンデンサーマイク。指向性・ハイパスフィルター・パッドを無段階で調整でき、低ノイズで豊かな低域が特徴です。組み合わせることで、マイク側で収音を追い込み、Volt 276側でプリとコンプを加えられるため、プラグインに頼らずクリアで厚みのある音を収録できます。NT2000はファンタム電源が必要なので、Volt 276の48Vをオンにして使用します。
おすすめ本
世界一流エンジニアの思考法
概要
『世界一流エンジニアの思考法』は2023年10月に刊行された書籍です。個別の技術を解説する一般的な技術書とは異なり、本書は著者が世界トップクラスのエンジニアたちと働くなかで得た思考法とマインドセットを言語化した一冊です。「試行錯誤は悪」として基礎の理解に時間をかける姿勢、より少ない時間で価値を最大化する考え方、マルチタスクを避け脳の負荷を減らすコミュニケーションの技術などを、自らを「三流プログラマ」と表現する著者の経験とともに解説。さらにチームビルディングや生活習慣術、AI時代をどう生き残るかにも踏み込みます。一流の仕事のカギは才能だけでなく「頭が先、手は後」という思考の順序にあることを伝える、エンジニアの仕事術・思考法をまとめた一冊です。
おすすめ音楽
Weave
OCEANLANE
Ivy to Fraudulent Game
日々のこと
テック
スターターのCI改善
Amazon Location Service QGISプラグインの整理
イベント
AWS Heroes Summit 2026
MIERUNE
海外出張
時差や出張が長いときこそ日常を自動化しておくと便利。必要なことを定期的にリマインドしてくれるので全体把握がしやすい
雑多
シアトルで油そば食べた。クオリティ高かった
ラーメンも食べたけどそれはラーメン風で…
レトロゲームが良かった。日本のレトロゲーム屋にインスパイアされて創業したとかを聞いた。
地図屋さんに行った。たくさんほしいのあったけど大きくて持ち帰れない…
Rokidがやばかった。リアルタイム翻訳が活躍した。
時差ボケなかなか治らない…
Open Talkの5回目配信します!
日常の気になる話題やおすすめについて、グループでゆるく自由に語るOpen Talkという企画を始めてます。
次回は1週間後の8/20(木)開催です。
ゲストとして一緒に話してみたいかた募集中です!



































